もうひとつの、蜜白玉のひとりごと

些細な出来事と記憶の欠片

夏は過ぎ、また富士日記

昨年の夏を教訓に、文句を言い言いただひたすら耐える「猛暑日+熱帯夜」×連続何十日を覚悟していたのに、結局雨ばっかりザーザー降って今年の夏はあっけなく過ぎてしまった。最高気温30度以上の真夏日もどうやら最後になりそうだという、昨日の東京は29…

腹・裏腹

笑えるくらいの不調続きで、今週は週の半ばに腹痛に襲われついでに背中も痛くなり、いったい腹の中で何が起きているというの。貧血のため鉄剤を処方してもらっているいつもの先生のところで、先生いままさにお腹がこのように痛いのですが、と訴えるとどれど…

突然のマリモ愛

事の発端は職場での昼休みの会話にて、北海道土産に買ってきたマリモが部屋にあるんだけど、あれってどうやって育てるんだろうね、と誰かが軽い気持ちで空中に放った質問だった。小瓶に入った定番のお土産品として、沖縄土産が「星の砂」ならば、北海道土産…

「焼き肉」考

焼き肉が消化不良なんだよね。といっても、食べた肉がお腹で消化不良を起こしているわけではない。およそ半月前、お盆休みのど真ん中に夫の実家に帰省したとき、姪たちと行った焼き肉がどうも不完全燃焼だったようなのだ。あの日から焼き肉がチラチラと頭の…

流れ着いたところ、4年かかった言葉の意味

「消費をやめる」のタイトルだけはちらちら耳にしていた。おもしろい出版社として注目しているミシマ社のツイートから、朝日新聞夕刊の「人生の贈りもの」に著者の平川克美さんが出ていることを知り、さっそくチェックする。どうやら父と同世代の方のようだ…

私のお腹には双子の筋腫ちゃん

読書会メンバーK氏からの紹介で川上未映子「きみは赤ちゃん」を読む。著者の妊娠から出産までの生活記録「出産編」と、子どもが1歳になるまでの記録「育児編」からなるエッセイだ。読書会ではいつも、課題本についてひととおり語りつくしたあと、休憩をは…

カオナシあるいは虚無

いろいろなことが進行中。こんなに気忙しいのに、でもどれもこれも私のことじゃない。こっちは誰かの代理、あっちは誰かの手伝い。 それも悪くない。当てにされれば、自然と力もわく。頼ってくれてうれしい。そしてたぶん、私ならやれる。どんと来いだ。それ…

彼女たちのワンピース

その映画を見るなら断然、季節は夏で、今くらいがちょうどいい。日の光がまぶしくて、頭がぼーっとして、周囲の音が遠ざかるような、そんな日がうってつけだと思う。暑さにやられ脱力した自分の隣にそっと差し出される、ちょっとわけのわからない物語。空っ…

おはよう、おかえり

押入れの下の段をゴソゴソ。奥から重いダンボールを引きずり出す。息を止めてホコリをかぶったふたを開け、15年前のミシンをテーブルに出す。コンセントをさし、電源スイッチを入れる。手元ランプがつく。足踏みコントローラをおそるおそる踏む。・・・動…

祝辞兼訓辞

夫婦だー!と言って区役所前の道路をバーっと走って、タクシーにピッてクラクション鳴らされてから、10年がたった。 昨日、世田谷文学館「クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会-星を賈る店」のおかしなトークショーその4[金曜日の本と未来の本]を聴…

春の気配

寒がりの夫がめずらしく、最近そんなに寒くない、とぽつりと言った。 3月に入ってもしつこく南下してくる寒気のせいで、相変わらず北風がびゅーびゅーと吹きつける朝の通勤路、おお寒い!と縮こまりながらも、まぶたで受け止める日差しには春のぬくもりを感…

うまくいかない理由

寒さ続きでガッタガタ。あちこち痛かったりかゆかったり、熱っぽかったり、からだの調子が悪いと気持ちまでふさぎ込んでくる。気持ちがへこむとからだの具合も悪くなる。からだが先か、気持ちが先か、いつもはっきりとしないけれど、それらがつながっていて…

雪たのしー

雪は朝には止んでいた。朝ごはんもそこそこに足首よりも深い雪を踏みしめて、近所の小学校まで投票に行く。今回の都知事選はこの積雪できっと史上最低の投票率をたたき出すに違いない。ガラガラにすいた投票所であっさり用事を済ませ、一面の雪原になったグ…

ここはどこでしょうか

東京に45年ぶりの大雪が降った。むかし札幌に住んでいたから雪景色は見慣れているものの、いつもの東京が真っ白になっているのはそう簡単には解せなくて、いま自分がどこにいるのか一瞬わからなくなる。5秒くらい見ていると、自然とのどの奥から笑い声が…

ひとりごと -- 1月前半

2014年01月13日(月) 正月休み雑録 この3連休が終ればようやく日常に着地するのか。休日が多すぎてこっちが「日常」になってしまいそうで、そうなるともう二度とあちら側に戻れないのではないかとそわそわする。 年末年始のほとんどを家の掃除と片付けに費や…

ありがとう さようなら 今日という日よ

さて。 前回のひとりごとから2ヶ月以上がたっている。エンピツのログインパスワードも忘れてしまいそうだ。 通り過ぎて行ったたくさんの今日の中には、大切なことがいくつもあった。予定していたことも、予定外のことも。ここに書けることも、書けないこと…

ほとんど人生相談

まだ読んでいない本について、いったい何を書こうというのか。でも、目次にさっと目を通しただけで、これから先、本を「読む」ことが今までよりもさらに深みを増して楽しいものになりそうな予感がして、いてもたってもいられなくなった。本屋さんに売ってな…

転職と結婚

このところ、知り合いから相次いで転職や結婚の話が流れてくる。そんな話を聞いてしまうと私はいてもたってもいられない。いや、もちろん転職の方(結婚についてはとりあえず不満はありません、今のところ)。勤続二十何年でフリーに転向とか、お給料は減っ…

最も遠い予定

午前5時過ぎ、2020年のオリンピック開催地が東京に決まる。全然期待していなかったし、むしろ少しうっとうしいくらいに感じていたのだけれど、テレビに映る喜ぶ人たちの様子を見ていると、招致活動に今までさんざんお金と時間をかけてきたのだから、こ…

ひとりごと番外編~カメラと歩けば~

北三陸観光協会じゃないけど、ジオラマモードで撮ってみた、いつぞやの渋谷スクランブル。おもちゃっぽーい。特に、タクシーとか。 「おらの渋谷」 「ヨーイ、ドン!」 「ぶつかりません」

消えた八月

あまりの暑さに記憶がとんだ、というのは嘘だけれど、まあそれにしても、おそろしくくたびれる夏で、何をしたのやらさっぱり。休みの日は一日中エアコンをつけて、日がまわってきたらカーテンも閉めて、部屋にこもってばかりいた。活動しようにも全く体力が…

ひとりごと番外編~カメラと歩けば~

週末、カメラを持って散歩に出る。湿気をかき分けるように歩く。どんなにゆっくり歩いても汗が吹き出る。ふと見上げれば、こんなところにトトロの森が。 「それもまた夏」

ぞわりの素

いったいこれはどういうことかしら。こんな言葉を浴びせられる覚えはないのだけれど。 でも事実これが送られてきたのだから、相手にしてみれば浴びせて当然ということか。少しは信頼もし尊敬もしていた人だけに、息が詰まる。にわかに意味がわからなくて、何…

ひとりごと番外編~カメラと歩けば~

関東甲信地方は昨日、梅雨が明けました。早過ぎませんか? 「夏空-1」 「夏空-2」 「川面」 「ノウゼンカズラ」 夕方には突然、大粒の雨が降りました。はりきっているのは夏空ばかりです。

ひとりごと番外編~カメラと歩けば~

少し、タイムトリップしてきました。 「扉」 「どうぞこちらへ」 「あの日」 「おもひで」

ひとりごと番外編~カメラと歩けば~

井の頭公園とその周辺、続いてカラー編です。 「ファーブル」 「届くのに」 「木陰の休息」 「井戸端会議」 最近、カメラ友達ができたので、再び写真が楽しいです。 撮影日:2013年6月30日

ひとりごと番外編~カメラと歩けば~

こんばんは、蜜白玉です。「もうひとつの、蜜白玉のひとりごと」いつまで続くか番外編、カメと歩けば、じゃありません。よく見てください、「カメラ」と歩けば、です。 カメラを持って歩いたらどんな写真が撮れるかな、ということで、いつもの道、よく行くと…

たわごと

一週間くらい前から断続的に頭痛。パソコン作業のし過ぎで肩こりが悪化したのと、まあ眼精疲労もあるだろうし、湿気と冷房で自律神経ガタガタというのもあるだろうし、だいたいこのくらいのことで体調が崩れてしまう自分が弱っちいというのがそもそもの問題…

今年読んだ本◇21冊目~30冊目

ひさしぶりに、今年読んだ本のふり返り。21冊目から行けるところまで。 ◇21冊目:高橋みどり、山田太一、笹本恒子、黒柳 徹子著『沢村貞子の献立日記(とんぼの本)』新潮社 読んでからもうだいぶたってしまったのがなんだけれど(ツイッターだと4月1…

転校生の能力

しゃべり方について指摘されることがたまにある。自分では特に人と違ったしゃべり方をしているつもりはないので、指摘されると、え?そうですか?とドキリとする。そして、以前にもこんなことあったよなあ、と思い出すのだ。 子どもの頃は父の仕事の都合で全…