もうひとつの、蜜白玉のひとりごと

些細な出来事と記憶の欠片

転職と結婚

このところ、知り合いから相次いで転職や結婚の話が流れてくる。そんな話を聞いてしまうと私はいてもたってもいられない。いや、もちろん転職の方(結婚についてはとりあえず不満はありません、今のところ)。

勤続二十何年でフリーに転向とか、お給料は減ってしまうけれど自分のやりたいことに真摯に向き合った結果とか、話を聞けば聞くほど刺激される。つい、私も転職したい!と思ってしまう。今回転職した人(偶然にも女性ばかり)に共通するのは、これまでずっと、それこそ何年も転職を望んできたし、その間に何度かは実際に転職のチャンスがあったかもしれないけれど、どれも実現には至らず、でも今回はたまたま何かのタイミングでそれが叶った、ということだ。なんなのだろうか、これは。過去にできなくて今できた、その違いはどこから来るのか。

そして私の聞いた限りでは、みんな穏便に転職することに成功している。今まで勤めてきたところを蹴って辞めたわけではないのだ。この先も同じ業界で働くのならなおのこと、これまで仕事で知り合った人たちと無関係でやっていくのは難しい。できることならつかず離れずいい関係でいたい。

どうしたもんかなあ。やりたいこととか、まだ(この歳になっても)追いかけてもいいんでしたっけ?と急に弱気になってみたり。秋の虫をBGMに、ワインを2杯飲んだ頭でそんなことを考えるともなく考える。