もうひとつの、蜜白玉のひとりごと

些細な出来事と記憶の欠片

机は窓を向いて

ここ数日、夜も窓を開けて部屋に風を通すくらい気温が高い。机の前の窓からも、ふわふわと夜の空気が入ってくる。

小学生のように新しい机がうれしくて、家に帰るやいなや、机のある和室をのぞき込んではひとりニンマリとしている。どんな机を買うかと同じくらい悩んだのが、どこに机を置くかということだった。四畳半の和室にそれほどの選択肢はないのだけれど、インターネットで書斎の画像を検索したり、雑誌のバックナンバーをひっくり返したり、居心地の良さそうな、それでいて邪魔にならない机の置き方とはどんなものだろうかと考えた。

いろいろな部屋、いろいろな机があった。ほとんどの写真に机の持ち主は写ってはいないのに、なぜかたくさんの人を見た気がした。

結局、新しい机は窓に向けて置いた。おそらく子どもの頃から今までに、窓に向かって机を置いたのはこれが初めてだと思う(窓の横とか、窓と机が90度の関係はあったはず)。

窓向きは思ったよりずっと快適だ。しばらくすると、日に焼けるとか寒いとか、あれこれ支障が出てくるかもしれないけれど。

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写真は本文とは関係なく、いつかのツバメ。