もうひとつの、蜜白玉のひとりごと

些細な出来事と記憶の欠片

その正体は

オキちゃんはシャチでもなければイルカでもなく、なんとクジラだった。オキちゃんショー(正しくは「オキちゃん劇場のイルカショー)に出ていたのはオキゴンドウとミナミバンドウイルカで、大きい方のオキゴンドウは、クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科オキゴンドウ属に属するクジラである、という。

でもシャチと思ったのもあながち間違いではなかったようで、英語ではFalse Killer Whale(シャチの偽者)、日本でも別名「シャチモドキ」と呼ばれ、シャチと同じように捕獲した獲物の肉をえぐり取る歯を持っているらしい(イルカにはそこまでするどい歯はない)。群れで泳いだりジャンプをしたり人間の乗るボートに近づいてきたりもするらしく、姿かたちも行動も見ていれば、どうりでイルカだと思うわけだ。

ただ、色の記憶は間違っていた。白黒じゃなくて、黒もしくは濃い灰色1色だというから、そう言われてみればそうだったような気もするし、テレビで見た何か別のものとオキちゃんが、記憶の中ですり替わったのかもしれない。

今の美ら海(ちゅらうみ)水族館は、むかしは海洋博記念公園水族館とかいうごく普通の名前だったはずで、ホームページをのぞいてみれば、なんとまあ、深海魚もわんさか山盛り。改めて今もむかしもすごい水族館だと納得する。メガマウスの液浸標本と触れる標本なんてものもある。いつか行こう。ぞわっとするに違いない。

 

---------------------------------キ---リ---ト---リ---セ---ン-------------------------------------------

 

これとすり替わったのかも。