もうひとつの、蜜白玉のひとりごと

些細な出来事と記憶の欠片

夏の畳

イベントごとを書くのはどうも苦手らしい。もう先月の話だけれど、6月はいろいろあった。妹の新居に遊びに行ったり、東京ドームにロッテの試合を見に行ったり、突然転がりこんできたチケットで友達とバレエを見に行ったり、おめかしして結婚披露パーティーに出たりと、なんやかんや忙しかった。

ハレの日は続くと疲れる。ひとつひとつはどれも行けば楽しいことはたぶん経験的にわかっているはずなのに、前後の移動とか、服装とか食事とか体調とか、もろもろ余計なことを考えて事前に疲れる。イベントそれ自体は決していやではないし、いやどころかむしろ楽しかったのだ。どれもこれも。とどのつまりはただの出不精かもしれない。

ひさしぶりに何も用事がなかったこの前の日曜日はと言えば、お腹が痛くて寝ていた。図書館にもスーパーにも行けないくらいで、寝ていたらなんだか熱が出てくるような気すらして、あれはいったい何だったのか。6月の反動か。

寝ながら思ったことは、私にはどうしても家にこもる時間が必要だということだ。ごろごろしながら(※)音楽を聴いたり本を読んだり雑誌をめくったり、録画した番組を片っ端から見たり、気が向けば料理したり、面倒だったらカップラーメンでもいいし、眠くなればちょっと昼寝して、夢うつつで浮かんでくる言葉を捕まえて紙に書き留めたり、夏の畳は気持ちいいなあって、ごろごろしながら(繰り返し※)。何もしない、何をしてもいい時間の中で、自分を自由に遊ばせる。なんてお金のかからない遊びだろうか。でも私はやっぱりこれが大好きだ。